Sleeping Sheep System Ver .988.17
http://www.tiu.ac.jp/~mkeiji/
Copylight 1998. C+ Factory

ソフト概要
 夢、寝ている時に見る夢を、パソコンを使って制御するためのソフトです。そんな事が出来るのか?とお思いの方。出来るんです。原理は、「夢は周りの環境の影響を受ける」というもので、今から3年前に気付きました。半年くらい前の「特命リサーチ200X」でも、色々な実験で証明していました(波の音で水関係の夢を見る、柑橘系の匂いでオレンジの夢を見るなど)。

 夢を見ている時の環境の一つ、"音"を使って夢をコントロールしようというのが、このソフトです。私が実験台になって実験したところ、かなり高い確率で、狙った夢が見られました。

 このソフトを使えば、今まで見ようと思ってもなかなか見られなかった夢が自由に見られます。好きなアイドルを夢に出すことも簡単です。アニメの世界に入る事も容易に出来ます。まさに夢のソフトです。

動作環境
 Windows95,98上で動作します。G6-300&OSR-2+IE4,Windows98の環境で動作確認をしています。本体にパワーマネジメント機能がある場合、切っておいて下さい(サスペンド状態になると、プログラムが停止してしまいます)。

 WAVファイルが再生可能なサウンドカード、ならびにスピーカー(ヘッドフォンでも可)が必須です。

インストール方法
1. まず、アーカイブを解凍します。すでに済んでるはずですね。
2. 適当なフォルダにコピーします。program filesの下などが良いでしょう。
3. ソフトのインストールはこれで完了です。SSS.EXEを実行すると、ソフトが起動します。
注: sss.cfg、sss.exe、morning.wav、sss.hlp、sss.cntは実行に必ず必要です。Ver 986.16以前をお使いの方は、sss.cfgをそのまま使えるので、それ以外のファイルだけ上書きして下さい。


アンインストール方法
 レジストリ等は弄ってませんので、ファイルを全て消せばOKです。

画面説明

メインウィンドウ

基本画面
 これがSSSのメインウィンドウになります。各種ボタン、メインメニュー、ポップアップメニューでソフトを操作します。

 □各種ボタン
開始(S) 睡眠感知モードを開始します。夢設定が空の場合は押しても動作しません。動作が開始すると、"停止"ボタンになります。"停止"ボタンの時に押すと、一時的に全てのカウントを停止し、"再開"ボタンになります。"再開"を押すと、止まっていたカウントが動き出します。
リセット(R) ソフトの動作中に押すと、全てのカウントを停止し、初期値に戻します。ログの記録がONなら、睡眠のログが記録されます。ソフトが待機中の時は押せません。
新規(N) 新しい夢設定を、リストに作ります。初めて使う時は、まずこれで新しい設定を作って下さい。
削除(D) 必要の無い夢設定をリストから削除します。削除の前に、確認が入ります。
プロパティ(P) 選択されている夢設定を開きます。設定に変更がある場合、プロパティを開いて変更して下さい。設定の変更は、リストボックスのアイテムをダブルクリックしても出来ます。

 □メインメニュー
動作(M) 開始(S)リセット(R)ログ閲覧(V)、終了(X)が登録されています。
編集(E) 新規(N)削除(D)プロパティ(P)が登録されています。
設定(O) ソフトの設定を開きます。詳しくは後述。
ヘルプ(H) 目次(I)とSSSについて(A)が登録されています。SSSに関する情報と、ヘルプファイルを参照できます。
 □表示部&その他
状態 ソフトの動作状況を表示します。
夢設定リスト 登録された夢設定を表示します。実行の可否、実行時のWAV再生リピートの可否、登録されているWAVファイルの数などが表示されています。ここに登録されているアイテムをダブルクリックすると、夢設定のダイアログが開きます。また、Ver .987.01からドラッグ&ドロップにより、設定の順番が変えられるようになりました。
時刻 現在の時刻を表示します。
経過 睡眠感知モード終了後からの経過時間をカウントします。
レム睡眠 レム睡眠が始まると、残りの時間をカウントします。0になるとノンレム睡眠に移行します。
ノンレム睡眠 ノンレム睡眠が始まると、残りの時間をカウントします。0になるとレム睡眠に移行します。
キーロック ここにチェックがあると、ウィンドウ上のボタンが使用不可になります。メニューとポップアップメニューはふつう通り使えます。

夢設定ウィンドウ

夢設定画面
 夢設定リストのアイテムをダブルクリック、もしくは選択してプロパティでこの画面が開きます。ここで、各夢設定の内容を変更します。OKボタンを押すと、変更した設定をセーブしてウィンドウを閉じます。キャンセルの場合、設定は保存されずに、ウィンドウを閉じます。

 一度のレム睡眠で、一つの夢設定が実行されます。通常、一晩で5回程度のレム睡眠があるので、夢設定は5個実行される事になります。

 □各種ボタン
追加(N) WAVファイルのリストに、WAVファイルを追加します。ボタンを押すと、ファイル選択のダイアログが開きます。
削除(D) 選択されたファイルをリストから削除します。
OK(O) 変更された設定を保存してウィンドウを閉じます。
キャンセル(C) 設定を保存せずにウィンドウを閉じます。
 □表示部&その他
名前 夢設定の名前を変更できます。デフォルトは"新規夢設定"です。最大で28文字(半角)です。
WAVリスト 登録されたWAVファイルの名前を表示します。選択して削除ボタンを押すと、リストから削除されます。ファイル名をダブルクリックすると、WAVファイルを再生します。停止は、ポップアップメニューにあります。または、ウィンドウを閉じれば再生は中断されます。登録されたWAVファイルの順番は、ドラッグ&ドロップで変更できます。
実行チェック ここにチェックがある場合、レム睡眠時に登録されたWAVファイルを再生します。無い場合、その夢設定は無効となります。
リピートチェック これにチェックがついている場合、レム睡眠時にWAVファイルのリストをリピート再生します。レム睡眠の時に、リストの最後まで再生しきった後先頭に戻るという事です。

睡眠感知ウィンドウ

睡眠感知モード
 夢設定が一つ以上登録されている時に"開始"ボタンを押すと、このウィンドウが開きます。睡眠感知がオートの場合と、マニュアルの場合とで、使い方が異なります。

 □使用方法
睡眠感知がマニュアルの時は、ウィンドウ場で左ボタンを押して寝ます。ボタンが離されて1分経つと、寝たとみなして、睡眠モードに移行します。オートの場合、カウントダウン(デフォルトで20分)が勝手に開始されるので、さっさと寝ましょう。睡眠感知に入る前にベルが1回鳴るので、起きてるうちにベルが鳴ってしまったらやり直して下さい。

 メニュー部の、リセット(R)をクリック(Alt+Rでも可)するとカウントしていた時間を初期値に戻します。

一般設定ウィンドウ

一般設定画面
 メインメニューの"設定"か、ポップアップメニューの"設定"をクリックすると、このウィンドウが開きます。ここで、一般設定のタブを選ぶと、右のようになります。チェック式で一般的な設定をします。

 □一般設定
目覚まし機能を使う ここにチェックがある場合、時間設定の起床時間になった時、ベルを鳴らして起こしてくれます。ベルはウィンドウのOKボタンを押すまで鳴り続けます。ベルの音は、morning.wavの内容を変更する事で変える事が出来ます。
夢設定をシャッフル実行 ここにチェックがある場合、レム睡眠時夢設定をシャッフルで実行していきます。チェックが無い場合、1度目のレム睡眠では1番上の設定、2度目のレム睡眠で上から2番目の設定、というふうに実行されます。
睡眠モードをオートで これにチェックがある場合、睡眠感知モードでカウントを勝手に開始します。数字分待った後、感知モードを終了しノンレム睡眠のカウントに移ります。チェックが無い場合は、感知モードはマニュアルになります。
Dシステムを使う これにチェックがある場合、Ver 986.16で追加されたDシステムを使用します。めざまし機能のチェックに関係なく、起床時間の1時間前になると発動します。Dシステムとは、起床時間1時間前になると、レム睡眠を20分、ノンレム睡眠を0分に設定する機能です。寝起きに夢を見やすくします。詳しくは後述
睡眠のログを残す チェックがある場合、日時、睡眠開始時間、寝入った時間、起床時間、睡眠時間、実行された夢設定の名前と時間がsss.logというファイルに記録されます。記録されたログは動作メニューのログ閲覧で閲覧できます。

時間設定画面
 メインメニューの"設定"か、ポップアップメニューの"設定"をクリックすると、このウィンドウが開きます。ここで、時間設定のタブをクリックすると、右のようになります。ソフトを動かす際の時間を設定します。よく判らない場合は、起床時間だけ設定すれば良いでしょう。

 □時間設定
レム睡眠 レム睡眠の時間を設定します。通常20分から30分です。デフォルトは30分になっています。
ノンレム睡眠 ノンレム睡眠の時間を設定します。通常50分から60分です。デフォルトは60分になっています。レム睡眠とノンレム睡眠の和は90分になるのが一般的な眠りの周期です。
起床時間 朝起きる時間を設定します。目覚まし機能がオンの場合、この時間にベルが鳴ります。

睡眠ログビューア

ログビューア
 動作メニューのログ閲覧を選ぶと、この画面が開きます。ログファイルが見つからなかった場合はエラーダイアログを表示します。

 □使用方法
"日付"は、文字どおり日付です。 次の、"開始"は開始ボタンを押した時刻で、"就寝"は睡眠感知モードから睡眠モードに移った時刻です。"起床"は、目覚ましが動いた場合は目覚ましが止められた時刻、使ってない場合はリセットが押された時刻です。"睡眠時間"は、"経過"のところに表示されていた時間が記録されます。

 "実行された夢"は[ ]内の時間と夢の名前で1セットです。右は夢設定が実行された時間で、その時実行された夢設定の名前が左に記録されます。

 睡眠ログは、sss.exeのあるフォルダにテキストファイルとして作られます。テキストファイルなので、メモ帳などのエディタで編集する事が出来ます。

 ちなみに、睡眠モード中、ウィンドウの右上にある終了ボタンでソフトを終了すると、ログは記録されません。


とりあえず使おう!

1.ソフトをインストールする
 前述の通り、アーカイブを解凍してソフトをインストールします。パワーマネジメント機能のある機種を使ってる場合で、時間が経つとサスペンド状態になる設定になっているなら、BIOSを設定して切っておいて下さい。ちなみに、ディスプレイのパワーマネジメントは関係ないので、特に設定の必要はありません。

2.wavファイルを用意する
 夢を見る時の為に、wavファイルを用意します。適当に用意してみました(サイズデカイです)。自分で作る場合、いくつか注意して下さい。1.サイズは1MB以下。一度全部メモリに読み込んでから再生するため、あまり大きいと音が激しく途切れます。モノラル、22KHz、8bit程度で1分くらい録れます。2.出来るだけ人の声が入るように。音だけじゃイメージが固まりにくいので、セリフが入るようにして下さい。

3.設定を変える
 メインメニューから設定を選び、設定を変更して下さい。

4.wavファイルを設定する
 レム睡眠中に再生される夢の設定を作ります。"新規"ボタンを押し、新規の夢設定を作ります。次に、その設定のプロパティを開き(アイテムを選択して"プロパティ"ボタン)、wavファイルをリストに登録します("追加"ボタンを押すと、ファイルを選択するダイアログが開きます)。登録が終わったら、"OK"ボタンを押して設定を保存します。

5.開始ボタンを押して寝る
 用意が出来たら開始ボタンを押します。睡眠感知がオートの場合、勝手にカウントを開始し、カウントが終わるとノンレム睡眠のカウントに移ります。開始したら、さっさと寝て下さい。マニュアルの場合、ウィンドウ上で左ボタンを押します。押したまま寝て下さい。左ボタンを離して1分経つと、寝たとみなしてノンレム睡眠のカウントを開始します。ディスプレイの電源は切っても構いません。

 あとはノンレム睡眠とレム睡眠のカウントが、起床時間まで交互に繰り返され、レム睡眠の間に夢設定に登録されたwavファイルが再生されます。目覚まし機能を使わない場合、自分で止めるまで繰り返されます。

転載について
 このソフトはフリーウェアです。著作権は、C+ Factory代表松本圭司にあります。アイディアも松本圭司のものです。パクッたらイヤ~ン。また、このソフトでお金を儲けてはいけません(出来るかどうかは別(^^;)。

 BBSやホームページに転載をする場合、特に連絡の必要はありませんが、事後で結構ですのでメールとか送ってくれると、とても嬉しいです。再配布は自由です。どんどん広めてください。

免責
 このソフトを使用した際の不都合に関する責任を作者は一切負わないものとします。また、致命的なバグに関する責任も一切負わないものとします。「目覚ましが動かなくて会社に遅れた!」などと言われても困るので、心配だったら、別にも目覚ましの手段を用意しておいて下さい(Windowsのパワーマネジメント機能とぶつかって暴走する事がまれにあります。怨むならゲイツを怨んで下さい)。

 とはいえ、デバッグはやってるんで多分大丈夫だと思います。レジストリには手を出さない仕様なので、システムを壊す事も無いでしょう。多分。あ、もし上手く夢が見れなくても怒らないで下さいね。私は見れてますが、見れない人も中にはいるかもしれません(睡眠周期が極端に一般と違うとか)。

お願い
 バグ報告や要望があったら、文末のアドレスまでメールを下さい。まだ、途上のソフトなので(インターフェイスも暫定的なものです)、出来るだけ要望は取り入れます。

 また、このソフトの最終目標として、セガサターンへの移植を考えています。ソフトの性質上、サターンで動かすのが一番あってるんですよね(ファンうるさくないしCD使えるし、時計入ってるし、結構普及してるし)。ただ、サターンのソフトを開発する環境が無いので、どっかの会社に買ってもらいたいんですよ。マジで。企画と私セットで。

 セガさん辺り、どうですかね~。売れますよ、コレ。サクラの夢見たい~とか思ってる人って結構いると思う。もし、興味あったら連絡下さい。っていうか、就職させて下さい(笑(結構マジ。就職活動してません。))。まだまだアイディア的には一部しか出してないんで、全部知りたかったら連絡くれると嬉しいです。企画とセットで私を買って下さい。誰か。

歴史
バージョン 制作日 変更点
Ver .985B.06 98/05/06 一応使えるのが出来たんで、ベータ版公開。
Ver .986.01 98/06/01 全面作り直し、まともなものが出来る。ここからが本当のスタート。
Ver .986.16 98/06/16 Dシステム追加、睡眠感知のリセットを追加、睡眠感知、マニュアルモードの時間を5秒から1分に変更、キーロックの表現を変更、夢設定でのWAV再生機能追加。
Ver .987.01 98/07/01 睡眠ログを残せるようにした。待機中はリセットを使用不可になるようにした。設定のダイアログを、一般設定時間設定でページ分けした。二重起動を禁止にした。夢設定を変更後、選択が外れるバグを修正した。夢設定リストWAVファイルリストで、ドラッグ&ドロップを使っての順番変更が出来るようになった。
Ver .988.17 98/08/17 圧縮WAVを使用した時、レム睡眠中に(音声再生中に音を止めず)ソフトを終了すると、正常に終了できないバグをフィックス(差分を取り込む事になります)。設定のページを入れ替える(時間設定のほうが頻繁に変えるため)。Dシステムのノンレム睡眠時間をゼロにする(0分に設定できる事に気づいた為)。ヘルプの誤植を修正。

FAQ
Q どういう理屈で夢を制御するんですか? A  睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠で構成されます。人が寝てから30分ほどで、ノンレム睡眠(深い眠り)が始まり、60分程度で、レム睡眠(浅い眠り)に移ります。レム睡眠は30分ほど続き、夢はこの時に見ます。レム睡眠の時は眠りが浅いので、周りの音や匂いなどが脳に伝達されます。すると、その刺激が夢に反映されます。このソフトでは、"音"で夢を制御します。レム睡眠とノンレム睡眠を足した、90分が眠りの周期で、一晩で5回ほど繰り返されます。つまり、夢は一晩で5回ほど見る事になります。
Q 上手く夢をコントロール出来ません A  眠りの周期にも個人差があるので、ソフトとシンクロしない事もあります。その場合、時間設定でレム睡眠の時間を多めに取り、ノンレム睡眠を短めに設定してみて下さい。あと、ボリュームも調整してみて下さい。WAVファイルを自分で用意する場合、人の声が多く入るようにすると効果的です。奥の手、Dシステムを使うのも有効です。
Q Dシステムってなんですか? A  夢は、多くの場合起きるとすぐに忘れてしまいます。また、覚えてたとしても、最後に見た夢だけです。すると、折角コントロールできてるのに、その自覚が無いという勿体無い事態になります。それを解消するのがDシステムです。

 一番覚えている夢は、起きる直前、まどろみの中で見た夢です。まどろみ(drowse)の時に集中して音を流せば、効率的に夢をコントロールできる訳です。レム睡眠を20分、ノンレム睡眠を0分に設定し、起床1時間前から登録されたWAVを再生します。

 ただ、本来のレム&ノンレム睡眠の周期と関係なく動くので、デフォルトでは使わない設定にしてあります。どうしても上手くコントロールできない場合使って下さい。
Q 圧縮WAVが再生できません  圧縮WAVとは、MPEG3で圧縮されたWAVファイルのことです。圧縮するときに"WAV MP3 FORMAT"で圧縮すると作れます。コレを再生するには、Win98の場合(OSR-2の場合は標準インストールで再生できてました)Windowsファイルをインストールしなければいけません。コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」で、マルチメディアから「オーディオ圧縮」をインストールしてください。

 もしソレでもダメだったら、マルチメディアの追加ファイルを全て入れてください。正直なところ、適当に入れてたら再生できるようになったんで、どれなのか特定できてません(汗)。ちなみに、WAV配布ルームで配布しているWAVファイルは圧縮WAVです。

サポート
 作者の巡回ネットを書いておきます。バグ報告、要望などがあったらメール下さい。

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